2015年10月31日土曜日

「北の椅子と」ビンテージ家具・雑貨・カフェ ~身近な北欧デザインと暮らす~ 2015/10/13




カフェに向けててくてく。

 さて、目的のカフェまではJR和田岬駅で下車し徒歩8分ほど。しかし、駅への列車は朝と夜だけしか運行していません。そのため私たちはJR兵庫駅で下車し、徒歩で15分ほどかけてカフェに向かうことに。歩くほどに景色の移り変わりがあり、それも楽しめました。


目的地到着
 入り口前までに来たところで外観に驚き!ビンテージ感がとても出ていました。

いざ、店内へ!
北欧から取り寄せた椅子がたくさん!


入り口を入ってすぐの1階のフロアは椅子の他にもソファーなどが無数に並べられていました。
階段を上がると2階には家具や雑貨が並べられていました。女性の心をくすぐるような雑貨や食器などがたくさん!!一つ一つに個性があり、眺めているだけでも楽しめました。


併設されているカフェに行く

間接照明とお皿の使い方がオシャレ!中がどのようになっているのかどきどきします。


椅子や机、間接照明のひとつひとつに温もりを感じる。
それぞれの個性がうまく調和されている...。
しばらくはメニューも見ずカフェの内装をただただ見回していたわたし。



ホットサンドセット


 メニューには美味しそうなデザートの写真がずらり。ランチのホットサンドセットは、きのこ・チーズ・ベーコンがサンドイッチされています。そして、さつまいもと人参のポタージュ、ドリンク。最初にポタージュが出てきました。さつまいもと人参の素材本来の旨味が口の中にひろがって、優しい味でした。次に、ホットサンド。きつね色にこんがり焼けて、見ているだけで美味しそうでした。中からチーズがとろ〜り。ベーコンと絡み合って絶妙なハーモニー。

かぼちゃのケーキ

 ランチのあとにデザート。今回頼んだのはかぼちゃのケーキ。かぼちゃをとても感じられる一品。シナモンがアクセントで効いていてかぼちゃの甘さを引き立てていました。
生クリームと一緒に食べると◎セットのコーヒーはもう一杯お代わりも可。カフェで
ゆっくりしたい人にはオススメポイントです。魅力を感じられるところでもありました。


オーナーの服部さんにインタビュー
お顔が暗く写ってしまってすいませんでした。

 「北の椅子と」ができたのは今から約2年前。もともと製材所だったこの場所の裏に住んでいた福部さん。ここを改装して利用してもいいということになり。ご主人が家具の販売をされていたことから、家具に興味を持ち家具を販売するようになりました。お店に置いてある家具はすべてデンマークでみずからが買い付けてきたもの。特に60年代のビンテージのものを集めています。

 デンマークの人は日本人に比べて体格が大きいが、家は石造りで比較的狭いそうです。それに合わせ、家具も小さめに作られているが、それが日本人の体格にちょうど良い。また、デンマークの人は家にいる時間が長いので、家具にはこだわりを持っているそうです。こだわりを持って揃えた家具なので、長く大切に使い、なおかつ、家具を受け継くこともそういったデンマーク人の精神を実現することにつながっています。




カフェで使われているのは福部さんが仕入れてきたデンマークのビンテージ家具。カフェで実際に家具に触れてもらいその良さを知ってもらうとカフェをはじめられたそうです。


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 普段、一番身近にあるからこそこれまであまり気にしなかったが、木造の家具から自然を感じることができるのは素敵だとおもいました。今はいくらでも大量生産ができてしまいますが、デザイナーそれぞれの個性のあらわれたハンドメイドかつ職人の技が残っている家具なので、長く使うことができ「家具と一緒に暮らす」大切さを知りました。


取材 東間千晴








2015年10月28日水曜日

乙仲通りはおつなふたりの道かもね 2015/10/11


 乙仲通り・栄通りは元町商店街から海のほうに向かって歩き、南京町を超えたあたりにある東西の筋が栄町通り、もうひとつ下った筋が乙仲通りです。さらにもうひとついくと海岸通りがあります。JR元町駅からだと歩いて10分ほどです。


乙仲通りの乙仲ってナニ?

なにかこう漢字を眺めていると、江戸時代のラブラブカップルが行き交う筋みたいな感じもしますが、調べてみるとこれがまったく違う。この界隈は海岸が埋め立てられるまで海は目と鼻の先にあり、海運貨物取扱業者が軒を並べて賑わっていました。昭和14年に政府は戦時体制に備え、昔の単位にある乙・丙・丁の一つ乙をつかい、海運貨物取扱業者を乙種海運仲立業にまとめました。以来、「乙仲さん」として親しまれ、その活況から通りの名前まで「乙仲通り」と呼ばれるようになったそうです。
 それに対して栄町通りはシンプル。神戸港を目の前に、元町は海運関係の会社で栄えていたのは先の通り、特に銀行、証券会社などが並んで栄えていたから、栄町通りというそうです。

乙仲通り・栄町通りの現在


 時代は移り、海岸は埋め立てられビジネスの中心は三宮へ移ってしまい、乙仲通り・栄町通りは往年のにぎわいから取り残され、昭和な町並みのままひっそりと...そこに目を付けたのが昭和大好きオシャレな人々。ちょと古ぼけたビルの内装を思い思いのかたちにやりかえて、かわいいおしゃれブティックやカフェがひとつ、また、ひとつと誕生しと。いつしか休日には若者でにぎわう町へと変身したのでした。それが今の乙仲通り・栄通りの現在です。
 日曜日に行ったという事もあり、たくさんの人達が買い物を楽しんだり、カフェでまったりしてました。オシャレな通りにおしゃれさんあり。2階でひっそり営業しているような隠れ家的なお店ともあって通りを歩くだけでもワクワクしました!友達に紹介したい神戸のオススメスポットです。



<参考>
神戸乙仲通り公式ホームページ
                            取材:森 隆子





2015年10月27日火曜日

歴史ある美しい建物が立ち並ぶ「旧居留地」2015/10/11

威風堂々の商船三井ビルディング

 南京町を通りメリケンロードを渡ると、レトロな街並みの旧居留地が見える。さっそく旧居留地へ行くと連休中とあって街全体に人がたくさん!建物を見るために歩いてゆっくりとまわっている人も多かったです。大丸神戸店や三井住友銀行、神戸市立博物館、そして美容の専門学校もありました。ヨーロッパ風で落ち着いた雰囲気のビルが立ち並び、外国に来たような気分になりました。街全体が整然としていて、全ての建物が美しいのが印象的でした。しかし居留地ってなんでこんなにオシャレなの? ちょっと歴史をたどってみました。

居留地エリアから山側にでると神社が。後ろの建物はレトロ風現代建築


異人さんが住むため造られた場所 

 1858年、江戸幕府の鎖国政策に終止符を打ち、横浜・長崎・函館・新潟・兵庫(神戸)の5港を開港することになり、1868年に神戸港が開港され、それに伴って
 居留地が造成されました。居留地とは「国内の一部を限って、外国人の居住・営業のために指定した地域」のことを言います。なぜ外国人のための地域としたのかというと、幕末から明治にかけての混乱した時代背景があったようです。
 居留地は1899年に日本政府に返還され、多くの日本人が入り込むようになりました。旧居留地となったこの地は第一次世界大戦によって造船や海運などで力をつけた日本企業が相次いで進出し、続く第二次世界大戦によって海外の企業とともに多くの外国人も去っていきました。

生まれ変わった「旧居留地」

 旧居留地はもともと砂地と畑しかありませんでした。そこにヨーロッパの近代都市計画技術をもとに、格子状街路、街路樹、公園、街灯、下水道が整備されました。また126区画ある整然とした敷地は現在もほとんど変わっていないそうです。
 神戸におけるビジネスの中心地として発展してきた旧居留地でしたが、企業の本社機能が東京へと移るなどして、ビジネス一次期はビルに空き室が目立つときがあったそうです。しかし、1970年代半ばから、旧居留地内に残されていた近代洋風建築物と歴史的景観が見直され、これらを活用してブティックや飲食店が新たに立地しオフィスも再び増加しはじめました。
 旧居留地のレトロでオシャレな街並みはこのような時代背景があって出来上がったんですね。


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 歴史はこのくらいにして、街を歩いてみましょう。

~大丸神戸店・時計台~
「DAIMARU」と書かれた丸っぽい造りをしている建物の前にある時計台。大きなデパートの大丸神戸店の前には多くの人達が待ち合わせをしたり、時計台の下にある椅子で休憩をしていました。時計台のてっぺんには東西南北を表す矢印があり、さらにその上には船のマークが。いかにも神戸らしいデザインだと思いました。

旧居留地の一角にある神戸大丸

神戸大丸のオープンカフェ
ブランドのお店があちこちにある

旧居留地の海側にある神戸郵船ビル。1階には大きいサイズの紳士服屋さんが。




~おしゃれなカフェ・cafe  kukka~
 本当は旧居留地内にある喫茶店に行こうと思ったのですが、どれも高級で学生には少々手の届かないような店ばかりだったので元町通りにある“cafe kukka ”という喫茶店に行くことにしました。旧居留地からは歩いて8分程度で割とすぐに行くことができました。北欧の小さなお家をイメージした“cafe”でとてもおしゃれでした。アップルジュースと一緒にケーキを食べました。


Café kukka
兵庫県神戸市中央区元町通5-3-17
078-361-8988

~クラシックな街並みから~
 旧居留地は観光スポットやブランドショップなどがたくさんあり建物を見てまわる以外にも楽しみがあります。また、調べてみると映画のロケ地になっている場所があったりアウトドア系のブランド店が集結していることがわかりました。朝日新聞(2015/10/12)によると、旧居留地は「この20年間でスポーツウェアやアウトドア用品の店が徐々に集積。現在、9店舗が軒を連ねている」そうです。これらが広まった理由は「神戸の中でも特に外国の文化になじんだ地域で、米国のアウトドアも受け入れてもらいやすい」ということや、「神戸はロッククライミング発祥の地」であるからだそうです。
 おしゃれな街なのに、アウトドア系の店がたくさんあるのはギャップがあって面白いと思いました。今度行くときは、そういう店も探して散策してみたいと思いました。



参考 
朝日新聞
神戸旧居留地ブログ http://www.kobe-kyoryuchi.com/


取材:松下優花






2015年10月25日日曜日

食欲の秋、芸術の秋、神戸の秋。~神戸ビエンナーレmosaic会場を訪ねて〜 2015/10/11

10月11日、3連休2日目の日曜日に神戸に行ってきました。連休ということだけあって、家族連れやカップルが多い!まず、作品を観に行く前に腹ごしらえをしよう! 


まるで魔法使い!人を喜ばせるトルコアイス


店先でアイスを売っているお店を発見。ただ売るだけじゃなくパフォーマンスが凄い!写真でもわかるようにアイスが伸びる伸びる!道行くひとたちも興味津々。まずmosaicをぶらぶらしていて気になったのはここ!mosaic2階にあるトルコ料理屋カッパドキア。

大人も子供もみんな釘づけ…。人を喜ばせるのって本当に凄いことですよね。

神戸で「オシャレ」食す!

フルーツクレープ640円(税込み)

 せっかく神戸に来たのなら可愛らしいものを載せたい!とあっちをうろうろ、こっちをうろうろして決めました。mosaic2階にあるブレスカフェというお洒落なクレープ屋さんのクレープ!
 季節によってフルーツが変わるそうなのですが、私は無難にフルーツクレープを注文。移動販売のお店で買って、手で持って食べるクレープは食べたことがあったのですが、こうやってお皿に乗ってフォークを使って食べるクレープは初めて!
 生クリームが甘すぎずフルーツがすっとしていてとても美味しかったです。秋の味覚・栗を使ったクレープもあったので、行かれる方は是非注文してみてください。

店内はカウンターのようになっていて、外にはテラスもありテイクアウトも可能となっています。


いざ、神戸ビエンナーレ。


 神戸ビエンナーレは2年に1度開催しており今年で5回目。
“港で出合う芸術祭”と題し、メリケンパークやハーバーランド、元町高架下がメイン会場
今回は「スキ。[su:ki]」をテーマに9月29日(土)~11月23日(月・祝)の66日間開催。会場によっては有料だったり無料だったりするので、行く際には入場料の有無の確認が必要です。
 mosaic会場ではumieのSOUTHMALL(南側)とNORTHMALL(北側)の間の通路が展示場。歩行者買い物客が歩く通路に展示することによって、作品が人ごみにうまく溶け込んでいます。用の通路に作品が展示されています。まず私が見つけたのは、禿鷹墳上さんの『春望』という作品。この作品、グリーンアートコンペティション部門で審査員特別賞を受賞しているん温暖化で死にかける倒木が近代文明を暗示する松葉杖に支えられ、自然との調和の大切さを訴えかける作品となっています。


春望

禿鷹墳上

審査員特別賞

枯れた倒木の根元には花も咲いています。

少し離れたところからのアングル。迫力が凄い!歩行者に比べて作品の大きさがわかります。


禿鷹墳上 

上海生まれ、本名リュウシュン。同国で美術の基礎を習った後来日。東京で現代美術と出会う。2009年名古屋芸術大学大学院卒、2015年東京芸術大学大学院博士後期課程修了。来日後、長年は仏教寺の一角で生活し、制作活動を行った。彼にとって芸術は精神的追求であり、宗教である。作品は主に僧名である禿鷹墳上にて発表する。 


スキ間に棲む植物と私

錦織真也 


入賞
ショッピング街にうまく溶け込んでいますよね。最初はお洒落なベンチかと思ってしまいました。



錦織 真也
1976年 愛媛県生まれ、1999 東北大学理学部生物学科卒業、2001 東北大学工学部建築学科卒業、 2003 東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了、2003-2008 伊東豊雄建築設計事務所、 2010-2013 東北大学助手 
                   


私とビエンナーレ 

 「神戸ビエンナーレに足を運んで記事を書く」というミッションがなければ、私はたぶん神戸ビエンナーレと出会わなかったと思います。実際に足を運んで作品を鑑賞して感じたことは、芸術と日常はかけ離れていても人の手によって生み出された作品は、作者が作品を通して世間に伝えたい事が込められているということです。特に今回私が訪れたmosaic会場はグリーンアートコンペティション部門の作品が出品されていたこともあって、自然の大切さや人間との協調を切実に訴えているように感じました。
 美術館ではなく、あえてたくさんの人がいるショッピング街の中で展示することで、アートに興味のないひとの目にも止まり、何か感じ取ってくれたらいいなと思いました。

 最後に、実際に行かれる方は“mosaic会場”となっていますが実際にはumieの中で展示しています。(知らなかった私はひたすらmosaicとumieを行ったり来たりしていました)
 また、東遊園地会場は11月1日(日)までの開催となっているので注意してください。神戸を訪れる機会があれば、ぜひとも神戸ハーバーランドmosaicやumieにも寄ってショッピングだけではなく神戸ビエンナーレの作品を実際に鑑賞してみてはいかがでしょうか。

〈参考〉
神戸ビエンナーレ公式サイト http://www.kobe-biennale.jp/
公式Twitter

取材 有馬瑞貴

オシャレな風に乗って栄町〜♪  2015/10/11


芸術の秋はオシャレな秋。気持ちのいい気候の10月に栄町まで足を伸ばしました。

アクセサリーショップ「Voyageur」



 お昼時を過ぎて、日曜日ということもあり店内は女性のお客さんで賑わっていました。ガラス張りの外観は中の様子を窺えるので気軽に入りやすく、お店自体が1つのショーケースのようでした。ここでは既製品のアクセサリーのほかに豊富な種類の材料が並んでおり、お客さんが自ら選んだ材料でオリジナルのアクセサリーが作ることができます。



 どの素材も一つひとつが素敵で、選ぶことに夢中になり時間を忘れてしまいます。自分へのプレゼントは勿論、大切な人へのプレゼントとしてオリジナルのものを作ってみるのはいかがでしょうか。

Voyageur 
☎ 078-391-1139
〒650-0023
神戸市中央区栄町通3丁目1-5

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アクセサリーショップ「Room」

 栄町ならではの改築したレトロなビルの2階にあり、この入口の佇まいにひとめ惚れして取材させていただきました。階段を上がって左手の一部屋がRoomのお店となっており、落ち着いた雰囲気の店内には、賑やか通りとは違いゆったりとした時間が流れていました。



 上品で、ひっそりと隠れ家的なお店です。栄町通りを歩くときにはぜひ探してみてください。

Room
078-327-5048
〒650-0023
神戸市中央区栄町通3丁目2-6 2F
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焼き菓子&カフェ
「GATEAUX FAVORIS(ガトー・ファボリ)」


 こちらも改築したビルの一室にあるお店で、外の看板メニューに書いてあった本日のタルトに惹かれてお邪魔しました。取材した日のタルトは・洋なし・フランボワーズ・バナナ&ココナッツの3種類でした。タルトはテイクアウトもできるそうです。店内にはタルトのほかにもクッキー、パン、コーヒー、紅茶、雑貨などが並んでおり、甘く心地よい空気が漂っていました。


 こちらはフェーヴといって、フランスのお菓子をモチーフにした小さな陶器です。


 レジ周りに並んだ雑貨はかわいらしいものばかりで思わず手を伸ばしてしまいます。取材に行った時間がちょうどお茶の時間で、満席のため残念ながら食べることができませんでした




 GATEAUX FAVORIS(ガトー・ファボリ) 
☎ 078-599-9208
〒650-0023
神戸市中央区栄町通3丁目1-7栄町ビルディング2F 208
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 神戸には何度も訪れていますが、フィールドワークをするまで栄町はまったく知りませんでした。「おしゃれなところ」と言われ町にいきましたが、人通りはあるものの至って普通などこにでもあるような街並みで、正直、「どこがおしゃれ?」と思いました。しかし、建物一つひとつを見ながら歩くと、改築されたレトロなビルや、それに溶け込んだ素敵なカフェ、雑貨屋さん、服屋さんばかり...。かわいいお店を見つける度にワクワクしました。知る人ぞ知る、神戸のおしゃれスポット栄町。皆さんもぜひ探検してみてください。

取材 長手優子